Maki Nakamura
-1995-
cm.300×700×700
大阪/Osaka,Japan

浮かれたように膨張した使い捨ての消費感覚が豊かさを錯覚させ、優越感さえ感じさせてくれた時期
そのような風潮が瞬く間に萎えた今、我々の内には何が残ったのであろうか。内包すべき磨かれた感性。
それこそは時に左右されず、泡のように消えてしまわない豊かさである。心を磨き育てる環境が精神と物質
のバランスのとれた本当の価値観を作り出す。モラビアの言葉に”お金を貯めるには能力があればよいが、
それを使うには教養が必要である”とある。人間のかかわる感性を主体とする機能と構造を備えた使い捨て
の環境にならない街つくりが真剣に求められている。     中村真木    (1999年こうぎょう掲載)

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